リーダーシップ、マネジメント

アイデアを生み出し、成功に導く11の考え方(後編)

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アイデア、成功

新事業創出には大きく2つのパターンがあります。
 「すでに存在する企業の多角化による新事業への取り組み」と「ベンチャー企業による新事業創出」です。
 大企業の新規事業にせよ、ベンチャー企業にせよ、新しい事業が生まれてこないことには、経済は伸びませんし、社会は停滞していってしまいます。
 今回は、新規事業のアイデアを生み出したり、それを成功に導く上で役立つ基本的な考え方の後編を紹介していきます。

●モノではなくコト作り

 いいモノを提供するだけでなく、ビジネスそのものを構想し、その中心に企業が位置どることが大事だということです。
 iPhoneというすぐれた製品を武器にしながらも、その周りにエコシステムをつくり、ユーザーにさまざまな便益、「コト」を提供して高収益を上げているアップルが1つのモデルだという方がいます。
 どのように考えていけばいいのかというと、まずは、ビジネスモデルの考え方を改めて理解することです。
 つまり、どのような顧客に対してどのような価値を提供すべきかというCVPをしっかり押さえ、それに合わせてその提供方法や利益の上げ方を考えていくということを、俯瞰的な視点を持ちながら行うのです。
 ポイントは、顧客の根源的なニーズを改めて理解することです。単にモノを売る、サービスを売るという発想から脱却し、顧客にどのような嬉しさを提供すればいいのか」を徹底的に考えることです。その上で、アライアンスを活用し、効果的なエコシステムを作り上げることが大事です。

●寿司屋とは、寿司で客寄せして酒で儲ける飲食店である

 「儲け方」を示すのが利益方程式です。「どこで損を出してもよくて、どこでしっかり儲けるのか」「トータルとしてどのように利益を上げるのか」ということです。
 大トロのような高級ネタは儲かりません。原価が価格以上に高いからです。また、職人を採用したり育成する費用もかかります。ネタの仕入れの手間暇もかかりますし、廃棄ロスも生じます。その点、アルコールはきわめて利益率の高い商材です。中瓶であれば300~400円程度の粗利が簡単に手に入りますし、手間暇も熟練の技も不要です。せいぜい「冷やす」という付加価値をつけるだけで、利益が得られるのです。
 新しいビジネスを構想する際に陥りがちな罠は、あらゆる商材、あらゆる顧客で満遍なく儲けようということです。そうではなく、メリハリを適切につけることが、実はトータルとして収益性確保には有効であるということを意識してください。

●Winner Takes All

 ビジネスには、世界レベルでナンバー1、あるいはかなり上位にならないと儲からない事業も存在します。
 典型的なのは、以下のタイプのビジネスです。
1.ネットワーク型ITビジネス
SNSなどがその典型です。
2.デファクトスタンダードが存在するビジネス
 Windowsが勢威をふるった頃のマイクロソフトが典型です。

2つのタイプに共通するのはネットワークの経済性と、IT系プラットフォームであるという点です。1度利便性の高いプラットフォームを構築し、ユーザーを囲い込むと、ユーザーや補完者がますます集まってくるため、その地位は盤石のものとなり、きわめて高い収益性を享受することができるのです。

●アントレプレナーシップは学べる

 新事業創出をする人間、得にベンチャー起業家は特殊な存在であり、持って生まれた性分や才覚による部分が大きいと考えてしまいます。しかし、近年の研究によれば、アントレプレナーシップ(起業家精神)も、リーダーシップ同様、スキルや行動特性の集合体であり、ある程度は後天的に学びうるものであることが示されています。
 アントレプレナーシップは以下のようなステップで開発されていきます。
1.想像力を働かせる
 この段階ではまだ熱い情熱は必要ありません。
2.創造性を熟させる
 創造性が熟してきたら、モチベーションも生まれ、さまざまな実験に挑戦するようになります。
3.イノベーションに挑戦する
 キーワードは「フォーカス」と「リフレーム」です。
4.アントレプレナーシップを発揮する
 ここでは、逃げずに取り組む粘り強さと、周りの人間を巻き込むことが重要となります。

●制約は自分だけ

 大きなビジネスをつくった起業家と、小さくまとまった起業家の差は何でしょうか。
 後者は、自分から成長の限界に枠をはめる傾向があります。ましてや既存企業内の新規事業であれば、予算や人員の制約というものを意識しますから、ますますその傾向が強くなります。
 ビジネススクールでは「資源に制約されないマインド」を持つことが協調されます。つまり、現状の経営資源を前提に考えるのではなく、いったんそれは頭の中から除き、アイデアを温め、壮大なビジョンを描くのです。そして、そこで不足する経営資源は新しく集めればいいという発想です。
 結局最大の制約は、自分自身の発送の狭さや志の低さということになります。プロセスを意識しながら、徐々に内発的動機を高めつつ、大きく高い志を徐々に醸成していくことが新事業の創出においては非常に重要なのです。

(出典:MBA100の基本)

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