記憶術

匂い記憶とその可能性

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匂い記憶 プルースト効果

ある特定の匂いがそれにまつわる記憶を誘発する現象は、「プルースト効果」と言います。
大脳辺縁系は食欲等の本能的な行動や、喜怒哀楽等の感情を司る所です。
嗅覚はこの大脳辺縁系と直接結びついており、これは五感の中で嗅覚だけが持つ特徴とされます。

例えば、「以前付き合っていた人がつけていた香水の香りを見つけて、ふと立ち止まってしまう…、昔嗅いだことのある香りを再び嗅いでその時の記憶が鮮明に思い出される」

プルースト効果は嗅細胞から伝わった信号が嗅皮質を経て海馬を活性化することで起こるとされています。
海馬は直近から過去2年ぐらいまでの短期記憶を蓄積する機関です。
海馬を通じて香りの情報は大脳新皮質に伝わって格納されます。
匂いの記憶は脳のあちこちに収められていて、匂いの刺激によりその匂いと結びついた記憶を即座に引き出す効用があると研究されています。
ただ、全てのメカニズムが解明されているわけではなくまだ謎のベールにつつまれている部分も多いです。

●プルースト効果が秘める可能性

①新しい記憶術の開発に役立つ

何かを記憶する必要がある時にプルースト効果を活用できます。
例えば暗記の際に何か特定の匂いを用意して勉強中はその匂いを嗅ぎ続けます。
そして試験本番にその香りを衣服やハンカチ等に染み込ませておけば、香りが試験の回答に必要な記憶を呼び起こしてくれます。

②認知症への効用

認知症の方に、その方の懐かしい想い出と結びついた香りを嗅がせたところ今までは全く思い出せなかった家族のことなどを思い出した、という症例が数多く報告されています。
このようにプルースト効果を活用すれば認知症の方や記憶喪失の方の治療に大きく貢献することができるのではないかと考えられています。

 

最後まで閲覧していただき、ありがとうございました。

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